出水康生 著信長上洛からを近世とする時代区分では、常に信長・秀吉・家康が歴史上の主人公として表舞台に取り上げられてきた。しかし最近になり、中近世移行期の研究が盛んに進められ、細川・三好氏の歴史的な役割が正当に評価されるようになってきた。今、まさに最初の天下人である三好長慶が見直され、戦国時代の三大梟雄とも評されている松永久秀の実像も明らかにされようとしている。著者紹介出水 康生(いずみ やすお)1938年、徳島県生まれ。本名泉康弘。神戸大学文学部卒業。1962~99年徳島県立高校教師。現在はNHK文化センター(徳島)講師、徳島県シルバー大学校講師。徳島ペンクラブ会員。1999年に三好長慶会を創立、同会代表。著書に『戦国天下人三好長慶』(教育出版センター)ほか多数がある。