小西 幸雄 著
長きにわたる太平の世が終わりを告げた幕末期に、仙台藩の存続をかけて奔走した武士がいた。西洋砲術や最新の兵学を修め、藩の兵制改革を進めた真田喜平太は、父祖伝来の「六文銭」の隊旗を掲げ、敗色濃厚となっていた戊辰戦争に臨んだ。
仙台真田家や仙台市の所蔵する資料に基づく最新の研究により、幕末を生きた真田喜平太の生涯を描く。
【内容】
生い立ちと真田家
藩公に近侍
西洋砲術伝習
国政混乱
藩主上洛
大乱切迫
郡県制建言
奥羽鎮撫使
奥羽越列藩同盟
維新以後
【著者プロフィール】
小西 幸雄 (こにし ゆきお)
歴史研究家、仙台郷土研究会会員
著書
『仙台真田代々記』 (1996年 宝文堂)
論稿「仙台藩士になった幸村の子息」 (別冊歴史読本『真田一族のすべて』 1996年 新人物往来社)
「真田幸村遺臣・西村孫之進の謎」 (『歴史と旅』 2000年2月号 秋田書店)
「幸村二男は伊達家直臣になっていた」 (歴史群像・戦国セレクション『奮迅真田幸村』 2000年 学習研究社)
「真田喜平太(郡県制を提唱した新政体構想の先覚者)」 (歴史群像シリーズ特別編集『【決定版】図説・幕末志士199』 2003年 学習研究社)
四六判 並製 408頁