普斎書入『茶道便蒙抄』の国会図書館本を、初の全文翻刻!
千宗旦のわび茶を今に伝える最も重要な記録である愛弟子山田宗偏の著書を、同門の杉木普斎の書入とともに全翻刻。茶道研究第一人者の著者が解説。茶道愛好家の座右の書となるべき画期的な一冊。
〈目次〉
はじめに
第一部 山田宗偏の生涯
一、利休回帰の時代
二、宗旦の子供たち
三、茶人宗偏の誕生
四、四方庵
五、三河国から江戸へ
六、『茶道便蒙抄』誕生の意味
第二部 普斎書入『茶道便蒙抄』翻刻と解説
茶道便蒙抄 亭主方 一
茶道便蒙抄 客方 二
茶道便蒙抄 三
茶道便蒙抄 四
茶道便蒙抄 置合図 五
コラム
炭点前/花入のこと/利休の道具の取り合わせ/人真似をする茶人の話/茶会の菓子
/江戸時代中期の菓子/「ぬるき」茶と「たぎる」茶/土風炉と五徳のこと/茶柄杓の原点
おわりに
山田宗偏(1627~1708)
京都の僧の家に生まれる。十八歳で千宗旦に師事し八年で皆伝。その後、三河国吉田藩小笠原家に仕える。宗旦から表・裏千家の茶室「不審庵」「今日庵」の庵号を贈られ、茶道宗偏流の祖となる。
杉木普斎(1628~1706)
伊勢外宮の御師の家に生まれる。十五歳で宗旦に入門。宗偏と並ぶ宗旦の高弟で四天王に数えられる。茶道伝書を多く残した。
【著者プロフィール】
筒井紘一(つつい ひろいち)
1940年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科を卒業後、同大学院研究科日本文学専攻修士課程修了。文学博士。京都府立大学客員教授。今日庵文庫長・茶道資料館副館長などを歴任。主な著書は『茶書の研究-数寄風流の成立と展開』(淡交社、2003)、『南方録(覚書・滅後)』(淡交社、2012)、『利休の懐石』(KADOKAWA、2019)、共編著に『茶書古典集成5 神屋宗湛日記』(淡交社、2020)など多数。
A5判 並製 424頁