利休は何故に曲尺割にこだわり、修練を積み重ねてきたのか?
『南方録』に説かれた「曲尺(カネ)」の教え。言葉、事例、原理の一つひとつまで丁寧に時間をかけて洗い直し、利休自身が目指した、あるいは目覚めた茶とはどのようなものであったのかを明らかにする。著者長年の研究をもとに、茶聖 利休が目指した「茶の心」の核心に迫る書。
目次
・第一章 陰陽思想の起源と現代に至るその経緯
・第三章 茶の湯における陰陽五行
・第六章 茶の湯 五陽六陰の曲尺の伝承秘事
・第八章 隅炉の曲尺割、及び、隅炉、向炉の定義
・第十章 台目席の曲尺割
・第十二章 大板、袋棚を据え置いた時の田舎畳、本畳での曲尺割
○著者 柴田久円(しばた きゅうえん)
1952年大阪に生まれる。本名、柴田和久。関西大学大学院工学研究科博士課程前期課程修了。工学修士。19歳より茶道を始め、今日に至る。
A5判 上製 396頁