三上 隆 著
朝日新聞・京都新聞にて広告掲載!
国家とは、社会とは、そして人間とは?
陸軍幼年学校、カトリック神学校、警察予備隊での実体験に基づく筆者自身の葛藤を描いた自伝的小説。
全三部作、待望の第一弾!
―以下本文より―
「二度と再び、わたくし達は、銃を携えて海を渡ってはならないと、肝に銘じております。」
(中略)
いままさに、新しい日本が、始まりつつある。
敗戦という、苦しい試練を乗り越えて、日本は、新しく生まれ変わろうとしている。その日本は、
どうあるべきなのか。
(中略)
いつの日か、平和のため、人類が銃を措く日が来る。
そのとき、真っ先に銃を措くのは、日本であり、日本人でなければならない。
【三上 隆プロフィール】
昭和5年(1930)愛知県岡崎市にて出生。
昭和20年(1945)日本敗戦により、東京陸軍幼年学校中退、以後、カトリック神言界修道会立、南山専門学校を経て、同イエズス会立上智大学(神父志願)へ進むも、昭和25年(1950)退学して朝鮮戦争勃発のため、自衛隊の前身である警察予備隊入隊。朝鮮戦争終結により、京都大学へ進学。
昭和30年(1955)京都大学総長暴行事件にて起訴され、
昭和33年(1958)抗議して退学。大阪高裁にて、求刑懲役1年に対し、罰金3,000円(罰金の執行猶予一年)。
昭和38年(1963)より京都府議四期。
昭和53年(1978)江田三郎と共に社会党を離党(除名)して、社会民主連合を結成。4度国会へ挑戦するも落選。50代半ばにして、向学心を起こし、昭和61年(1986)立命館大学卒業。
四六判 並製 248頁